1.カスガイ

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

キミならボクの命さえも夺えるだろう
ボクの光をさえぎるのは简单さ

ああ秋の花が放つ香りは恒に
ふと头にキミを映しだすような麻药
差し迂む木漏れ日がボクを刺しても
少しも痛みなど感じないように
ああ知らず知らずにボクは取り凭かれてる

キミの影がキミを里切らぬように
光さえ灯せばボクは生きぬいていけるよ

ああどこまで行けば满たされるのだろう
嫉妒、失望そして憎むこともやり终えた
耳を通り过ぎる歌がキミの心を摇さぶることがあるように
ああボクはちょっとの期待を伤にたらす

过ぎ去る季节が必ずボクの身体を衰えさせていくから
ああ明日ではもう迟すぎるかもしれない

キミならボクの命さえも夺えるだろう
全てはキミの手に委ねてしまった
深くゆがんでる彼方まで续く闇
ボクの手を离すキミさえも受け入れる


2.はなむけ

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

岸に辿り着いてふいによぎったこと
“もうあの温度は还らない”

君の期待を仇にするほど
冷めた大人になったようだ

赤と青に走る脉のように系がれていた
ひとつに向かっていくつもりだった
左胸の奥に系がる灯火があれば
すれ违いざまに见る不安などない

ブレーキの效かない道は续いていく
宵闇、交错するわだち

行方知れずのあの胸の音
待てど暮らせどもう戻らない

赤と青の狭间に黄色の点灭が彷徨う
ひとつになれば系がると思っていた
つきまとう追い风、拔け出せない记忆の中を
远くまで走れど、手のひらの上
赤と青に走る脉のように系がれていた
ひとつに向かっていくつもりだった
左胸の奥に系がる灯火があれば
すれ违いざまに见る不安などない


3.タルト

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

卵と小麦粉で动物の型拔いて、
仲良く手を取り共に作り上げた。
白い粉を叩いてさあ隐しましょ。
目を覆いたいようなことに盖をして。
ヨダレも滴るような甘い诱惑は、
现代の生き物に进化する间を与えない。

蓝色のテーブルに伸ばしたこの生地を、
切り离して并べただけの小さな器。
ただそれだけのこと…

烧き色がついた皮にナイフを立て、
命と命の交换を缲り返す。
身も尽きるまで泳いでいた鱼も、
色づいて间もない鲜やかな果物も。
香ばしい匈いの旗や地图は、
分かち合うために存在したはずだった。

かき回してばっかりのくだらない営みよ。
取り分けられた皿の上であたしを见て、全部理解できるの?
蓝色のテーブルに伸ばしたこの生地を、
切り离して并べただけの小さな器。
ただそれだけのこと…

火を消せば冷めてしまう程浅はかな交わりで成り立つ空虚な生地を、
切り离して并べただけの小さな器。
恶臭がやまない…


4.苔の生したこんな代は

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

人という名の生き物に人气の高いこの星は
今となりゃ宇宙のあくた
独り步くこの身だって同じくらい哀れだと
真っ白な齿ならびの满月に笑われた气がした归り道

私から夺っていらない感情を
どれくらいのもの引き换えにでもいいから
どうせまた同じ事缲り返すだけなら
この体一つあれば事は足りるんだから

ああこの槛は二度と出られぬ气がしてしょうがない
水槽の鱼も社会にもまれては四六时中四苦八苦

私からふさいでいらない逃げ道を
溢れ出るふとどきな感情が隙间を作る
本当に步みたい道が见つからなくって
手を出しちゃいけないものに目を落としてる

“私から夺っていらない感情を”
こんな思考がむしろ逃げ道と解かってても
答えは暧昧で真实はあやふやで
取り缮う事だけやたら上达していく
贵方から夺った心が离れたって
仕方がない程に今の私は坏れてる
だってまたサイコロが同じ目しか出さないの
狂った世界でさえ日々前に进んでいくのにね


5.シガー

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

くゆらす烟り立ちのぼる、肌をさすような朝
ああ木枯らし、ため息さえ连れてくる时雨
いずれはこの指も、その肌に辿りつけるのか?
ああユメかマコトか、睑に画かれた道
窗辺に置かれた花は燃えたぎるその息吹を
ああ谁に奉げようか? 君にも同じ事を问う
君は今何を感じています? 愿わくは…
育て、奋い立て、仅か君の中のあたし

しじまも、咽喉を通らぬ食事も日常となり
ああ缲り返し、鼓动を掴みにやって来る君
旋律の狂った季节を知らす蝉たちの调べ
ああユメかウツツか、脑が切り开く路
触れたいとその两手が欲しがる美しさなら
ああユメかムボウか? 君の胸に宿る赤
君は今谁を想っています? 愿わくは…
育て、摇り动かせ、あわや君の中のあたし


6.灰と朗

作词:中岛优美
作曲:チリヌルヲワカ

この爪で摇らされた水の动きで
果てしない力を持った自分を知りました。

不甲斐ないこの心がすぐに不安の雨を呼んでくる…

温かい阳の光を浴びていると
确实に燃やされるこの存在を知り
何より大きなこの星があたしを
受け入れてくれたことはゆるぎない。

野放しのこの心がすぐに忧郁の种を拾ってくる。
ああいっそこのまま逃がして、
心行くままお别れしようか…


7.蜻蛉

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

马鹿な私をはじめ、この岛に生まれ住む人は生かされてるとも知らず、
すぐ“独り”と言いたがる。
水を求めるように谁かの蜜を、枯れない海のように、
途绝えない日をくれよ…

生き急ぐ私は、“空”のようなスピードの时代を
擦り减らすその手を止めたいだけ。
イカレタ话だと笑うでしょう? それでもみずから朝を积む。

神の思いを轴に动くのがそう、“人”ならば、
舍て驹になるまいともがく私は今──短く
役立たずなこの触觉で、何かを探しだすのに
必死で生きる…

我が尽な私は、“怖い”だけの言い译で自分を
擦り减らす“时间”を憎んでしまう。
イカレタ话だと笑うでしょう? それでもおのずと朝を诘む。

咲き乱れた花の命も、仅かな时を彩るため。
やれ落ちる阳もまた美しい色、“生きてる”

生き急ぐ私は、“空”のようなスピードの时代を
擦り减らすその手を止めたいだけ。
非力すぎる私は、黑い闇に覆われた街に星がないことに不安を抱く。
イカレタ现实と笑うでしょう? それでもここで生きている。
明日には何か变わるでしょう? だからまたこうやって朝を摘む…


8.ノイロニテイル

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

タマシイを饮まれていくのが分かる
このカラダは贵方のために
誂えたようなカタマリ
ソラでも思い出せるでしょ?
头のナカよリ精密で
心臓より素直でタンジュン

“ネエ、昨日は何度思い出してくれた?”
答えもなくまた去るアナタは
ウツロな仕草で飞び立つ
ジカンという音のない杂踏へ
都会の朝ヨリ空虚で
水面よりまっすぐでドンヨク

细胞がマネく贵方は
あたしの五カンを魅了し
カザらない月より绅士で
草木よリココロが见えない
云间に贵方のカゲを
见ているコドクが好きです
キレイネ、まるであなたの
眼ノイロニ、ニテイル夜空


9.紫绀ノイズ

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

“谢る”というよくある行为は、リセットするだけの容易い口实?
私の方から言わせれば、俗物と呼ぶにふさわしい

あまねく染み渡る
限界という名のノイズ
色づく枫、その手の未熟さに枯れてあたしを喜ばして

きれた头はお次にどういった思考を动かすつもりでいるの?
私の方はと言えば“许す”というありふれた行为に终わりを告げる

すべからくひれ伏し
自灭していくポーズ
あからさまに心まで沈む、まるで夕阳の色褪せ

私は手を污さない 私は足を洗うの
よく晴れたお空に 爽快という名のノイズ

君のために回る地球よ
高価な纸に埋もれたけりゃ
后浊してここから去るなら

一人でどうぞご胜手に…


10.ヨスガ

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

あたしの体はいとも简单に
目に映らない物さえ赖ってしまう
“昨日をやり直すクスリをくれないか”
饱きずにまた动く旭にねだる

血も系がらないあたしをどうして爱せるの?
见えない膜をはってるあたしに对してあなたは

例えば全ての神经を操るやわらかな
その器具をはずしてもまだあたしを求めるのかな

あたしの体はいとも简单に
连なる音をなぞり歌うことができる
“斗志を呼び觉ますクスリをくれないか”
选択ばかりの世は幸か不幸か

爱を知らない鸟はどうして群れをなしてるの?
一人きりなど恐れるほど子供じゃないあたしは

穷屈な腕の中张り裂けそうな心臓や
坏れそな想いをしてもまだあなたを赖るのかな
あたしの头はそれほど良くないのは知ってる
それでも自分を守る术は分かってるはずだけど

例えば全ての神经を操るやわらかな
その器具をはずしてもまだあたしを求めるかな
穷屈な社会なんてここに微尘もなかったら
心をなでるようなあなたを必要とするのかな


11.コノハギス

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

续くのはきっと理由があるんでしょ?
あたしが止まれば何か变わってしまう
きみどり色の叶っぱ浮かんだ
池に落とした泪は水面の色さえ变えないけど

息をころし地を这う日々はもうやめ
雾雨同样不确かな力を振り绞った

向日葵の黄金に憧れた体は命の纽をほどいた

息を吸い迂む时きょうを始めて
息を吐き出すときにきょうを终わらせる
痛くもない痒くもない少し昙った日
ひた回る齿车は老朽化してくのみ

皆と同じなら安らいでいた青き日
アネモネ同样鲜やかなもてなしで今を…

生まれ持った能力それがたとえ寿命(いのち)を系いでも、称えられても
救えない想いがあるのだから
…もう恐れない

向日葵の气丈さに憧れた体は危险など百も承知で…

もう戻れない
もう逃げない


12.なずき

作词:中岛优美
作曲:中岛优美

なんで人と火と日はいつか消えてしまうか解かる?
ずっと手と手をつないで离さないと誓っても

人类に胜る力持った自然が欲しがるからだよ しってた?

なんで出来事はいつも愿いとは反するか解かる?
どんな前书きがあろうと一寸先は真っ白だよ

自然には劣る力持ったあたしは“今”を见るしかない そうでしょう?

いくつの通行人に
骂られ、骂声を浴び
倒れそうになっても しおれそうになっても
あたしを消せるだろうか
いいえ、もう迟すぎる

なんで意思と诗と死は心に刻まれるか解かる?
この世に残したもの绝对に消えないからだよ

首かしげた贵方、あたしが目を细め微笑むのはなぜ 气付いた?

あたしの“今”は
すでに记录された
爱しい贵方の存在の中に
あたしがもしもここで
生きることをやめても

あたしの“今”は
すでに记忆された
贵方の脑里に
贵方の心に
贵方がもしもそこで
生きることをやめても