53.鞠と殿さま
作词:西条八十
作曲:中山晋平
てんてん手鞠(てんまり) てん手鞠(てまり)
てんてん手鞠(てまり)の 手がそれて
どこからどこまで 飞んでった
垣根をこえて 屋根こえて
おもての通りへ 飞んでった 飞んでった
おもての行列 なんじゃいな
纪州(きしゅう)の殿さま お国入り
金纹先箱(きんもんさきばこ) 供(とも)ぞろい
お驾笼(かご)のそばには ひげやっこ
毛枪(けやり)をふりふり ヤッコラサーの ヤッコラサ
てんてん手鞠(てまり)は てんころり
はずんでお驾笼(かご)の 屋根の上
もしもし纪州の お殿さま
あなたのお国の みかん山
わたしに见させて 下さいな 下さいな
お驾笼(かご)はゆきます 东海道
东海道は 松并木(まつなみき)
とまりとまりで 日がくれて
一年たっても 戻りゃせぬ
三年たっても 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ
てんてん手鞠(てまり)は 殿さまに
抱かれはるばる 旅をして
纪州はよい国 日の光
山のみかんに なったげな
赤いみかんに なったげな なったげな
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