5.一本刀土俵入り
作词:藤田まさと
作曲:春川一夫
千两万两 积んだとて
钱(ぜに)じゃ买えない 人ごころ
受けた情の 数々に
上州子鸦 泣いて居ります
泣いて居ります この通り
(セリフ)
“わしゃア姐さんのようないい人に、
めぐり逢ったのは初めてだ、
はい、はい、きっと成ります。
横纲になった姿を姐さんに见て贳います。
そしてなア、わしゃ、死んだおっ母さんの
御墓の前で立派な土俵入りがしたい……。”
野暮な浮世の うら表
教えこまれて 一昔
梦でござんす なにもかも
角力(すもう)修业も 今じゃ日荫の
今じゃ日荫の 三度笠
“角力にゃなれず、やくざになって
寻ねて见りゃこの始末。
さァ、姐さん、この金持って、
早くお行きなせえまし。飞ぶにぁ今が汐时だ。
后はあっしが 引受けました。
さァ、早く 早く 行きなさいまし。
ああ、もし、お茑さん。
亲子三人、何时までも 仲良く御暮しなさんせ。
十年前に 栉、笄、巾着ぐるみ、
意见を贳った 姐はんへ、
せめて见て贳う驹形の
しがねぇ姿の 土俵入りでござんす。”
御恩返しの 真似ごとは
取手(とって)宿场の 仁义沙汰
御览下され お茑さん
せめて茂兵卫の 花の手数(でず)入り
花の手数入り 土俵入り
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