1.入り口(Instrumental)


2.襟裳岬

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで 恼んでいるうち
老いぼれてしまうから
默りとおした岁月を
ひろい集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です

君は二杯目だよね コーヒーカップに
角砂糖をひとつだったね
舍てて来てしまった わずらわしさだけを
くるくるかきまわして
通りすぎた夏の匈い
想い出して 怀かしいね
襟裳の春は 何もない春です

日々の暮しはいやでも やってくるけど
静かに 笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
饲い驯らしすぎたので
身构えながら话すなんて
ああ おくびょう なんだよね
襟裳の春は 何もない春です
寒い友だちが 访ねてきたよ
远虑はいらないから 暖まってゆきなよ


3.リンゴ

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

ひとつのリンゴを君がふたつに切る
ぼくの方が少し大きく切ってある
そして二人で仲良くかじる
こんなことはなかった少し前までは
薄污れた吃茶店のバネの坏れた椅子で
长い话に相槌うって
そしていつも右と左に别れて

このリンゴは昨日二人で买ったもの
ぼくの方がお金を出して
おつりは君がもらって
こんなことはなかった少し前までは
コーヒーカップはいつだって二つ运ばれてきて
向こうとこちらに、ウエイトレスは
さりげなくカップをわけて

ふたつめのリンゴの皮を君が剥く
ぼくの方が巧く剥けるのを君はよく知ってるけど
リンゴを强く啮る、甘い汁が唇をぬらす
左の颊を君はぷくんとふくらませて
欲张ってほおばると
ほらほら 话せなくなっちまうだろう


4.oldies


5.高円寺

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

君を好きだなんて言ったりすると
笑われそうな气がして
とても口に出すのがこわかったけれど
气がついてみたら 君のほうが仆を好きになっていて
それで口に出さないでもよくなったんだよ

君は何处に住んでいたのですか
高円寺じゃないよね
だって每日电车に乘っても 违う女の子に
目移りばかり それで电车に乘るたびに
いつも色んな女の子にふられていたんだものね

君の事、好きだなんて言わないでよかったよ
电车は今日も走ってるものね


6.Voice


7.こうき心

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

街を出てみよう
今住んでるこの街が
美しくみどりにおおわれた
心のふるさとだったとしても
街を出てみよう
汽车にのってみよう

话をしてみよう
今话してるその人たちが
やさしく心をうちあけた
あいすべき人たちだったとしても
话をしてみよう
知らない人の中で

恋をしてみよう
今恋してるあの人が
これこそ私の心の人と
信じれるすばらしい人だったとしても
恋をしてみよう
もう一度すべてをかけて

なみだを流してみよう
今悲しみの中にあっても
なみだをこらえて生きてゆく
强い人间だったとしても
なみだを流してみよう
ひとみを濡らしてみよう

雨にうたれてみよう
今しあわせにひたりたくても
またくる人生の街角で
本当のしあわせをみつけるまで
雨にうたれてみよう
外は雨がふっている


8.祭りのあと

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

祭りのあとの淋しさが
いやでもやってくるのなら
祭りのあとの淋しさは
たとえば女でまぎらわし
もう归ろう、もう归ってしまおう
寝静まった街を拔けて

人を怨むも耻ずかしく
人をほめるも耻ずかしく
なんのために憎むのか
なんの怨みで憎むのか
もう眠ろう、もう眠ってしまおう
卧待月の出るまでは

日々を慰安が吹き荒れて
归ってゆける场所がない
日々を慰安が吹きぬけて
死んでしまうに早すぎる
もう笑おう、もう笑ってしまおう
昨日の梦は冗谈だったんだと

祭りのあとの淋しさは
死んだ女にくれてやろう
祭りのあとの淋しさは
死んだ男にくれてやろう
もう怨むまい、もう怨むのはよそう
今宵の酒に醉いしれて

もう怨むまい、もう怨むのはよそう
今宵の酒に醉いしれて


注意:三连目“日々を慰安が吹き荒れて”は、
吉野弘氏の诗の一行を借りました。


9.苍い夏

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

浜日伞 ゆらゆら
すらりとのびた 长い脚
苍い夏が 驱けてゆく
ぼくは昼寝を口实に
泳げないのを幸いに
女の子って やっぱりいいな

裸の子 じゃぶじゃぶ
おちんちんさえかわいくて
苍い夏が はしゃいでる
きみは夏みかん剥きながら
早く子供が欲しいなぁ
わざと言って 溜息ひとつ

孟兰盆会(うらぼんえ)ちらちら
灯笼流し 水明り
苍い夏に 祈りあり
いつか亡びる この海が
肌をじりじり こがすので
今夜きっと寝つかれぬでしょう

老夫妇 はらはら
すごした日々が朽(く)ちてゆく
苍い夏に淋しさあり
ぼくは平凡な爱妻家
もうなにも考えまい
爱することのわずらわしささえ


10.家へ归ろう

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

この道は どこまで续いてるだろう
少しだけ 疲れてるような气分
风の中 心しみじみゆれて
雨にうたれ 胸は痛んでないか
やさしい心 今日も变わる事はなく
爱する气持 あふれるばかりあって
本当に 好きだったものがある
受けとめる 事のできないものもある

※家へ归ろう 家へ归ろう
この道をまっすぐ 家へ归ろう
家へ归ろう 家へ归ろう※

大切なもの 见えなくなってしまいそう
いらないものも わからなくなってくる
あとどれ位 幸福(しあわせ)が必要なの
不幸な话 いくつかさねればいい
理由なく 泪出てきそうだから
知らぬ间に こぶし握っているから そう

(※くり返し)

逢いたい人の 笑颜が呼びかけてくる
思い出达が とまる事なく浮かぶ
今 仆は 何をがまんしてるんだろう
谁のため 心乱してるんだろう そう

(※くり返し)

この道をまっすぐ 家へ归ろう


11.かくれましょう