8.ため息

たとえば仆が 今を生きようと
全て投げ舍てたなら
どうなるのかな
坏れるのかな
何もかも终わるだろう

それでも いつかは
ここから拔け出して见せるんだと
つぶやいて 饮み迂んで
悲しいけど
これが今の力

色のないため息ひとつ
风はこんな仆を隐してゆく
枯れ叶てぬため息ふたつ
谁も仆の存在(こと)など知らない

たとえば仆が あの日に戾って
全てやり直せたら
何をしようか
どこに行こうか
少しい旅に出ようか

それでも やっぱり
きっと仆はここに戾ってくる
わかるから
自分だもの
意气地のない弱い仆だから

白く立つため息ひとつ
冬はこんな仆を见逃さない
宛てのないため息ふたつ
违う人になんてなれない

色のないため息ひとつ
风はこんな仆を许してゆく
宛てのないためいきふたつ
今はまだここから动けない

色のないため息ひとつ
それでも
それでも
白く立つため息ひとつ
たとえば仆が
色のないため息ひとつ