1.あしずり岬

作词:丹古晴己
作曲:市川昭介

足摺の
断崖けずる 波よりも
わたしのこころを けずる恋
だけど 泣かない くじけない
はなれていても 逢いたい夜は
梦路を照らす
ここはふたりの 灯台岬

足摺の
冲ゆく船の 影よりも
せつなさゆさぶり せまる影
だけど 呼ばない 甘えない
信じたからは ただひとすじに
土佐(とさ)ッ娘(こ)らしく
ここはふたりの 誓いの岬

足摺の
椿はどんな 花よりも
季节の岚 うける花
だけど 枯れない しおれない
待つほど红(べに)が 浓くなる日々を
大事に耐える
ここはふたりの 明日の岬


2.下北半岛

作词:丹古晴已
作曲:市川昭介

地吹雪に耐える寒立马 胸を打つと
やさしい声が いまでも耳にのこる尻屋崎
泪冻らす ああ 旅なのに
ぬくもりくれます 冬の下北半岛
思い出をひとつづつ もやす暖炉は
さみしいけれど…

まぼろしに逢える恐山 信じながら
迷いをだいて 今夜もひとりすがる仮の宿
谁が叩くか ああ 太桌が
やすらぎくれます 冬の下北半岛
思い出をくり返す 寒いまくらは
せつないけれど…

この海峡を渡り函馆で 装うはずの
衣装をそっと着けてはぬいで みれん大间崎
つらいけれども ああ 雪に埋め
明日は発ちます 冬の下北半岛
思い出がまたひとつ ふえる人生は
哀しいけれど…