1.よこはま・たそがれ


よこはま たそがれ ホテルの小部屋
くちづけ 残り香 烟草のけむり
ブルース 口笛 女の泪
あの人は 行って行ってしまった
あの人は 行って行ってしまった
もう归らない

里町 スナック 醉えないお酒
ゆきずり 嘘つき 气まぐれ男
あてない 恋呗 流しのギター
あの人は 行って行ってしまった
あの人は 行って行ってしまった
もうよその人

木枯らし 想い出 グレーのコート
あきらめ 水色 つめたい夜明け
海鸣り 灯台 1羽のかもめ
あの人は 行って行ってしまった
あの人は 行って行ってしまった
もうおしまいね


2.长崎から船に乘って


长崎から船に乘って 神户に着いた
ここは港まち
女が泣いてます
港の女は お人好し
いいことばかりのそのあとで
白い鸥に ああ 骗される ああ 骗される
彼岸花

横浜から船に乘って 别府に着いた
ここは小雨まち
女が泣いてます
南の女は 一本气
汤の花祭りのいたずらに
ちょっとだけよが ああ 命とり ああ 命とり
红椿

函馆から船に乘って 东京に着いた
ここは日暮れまち
女が泣いてます
都会の女は うす情
惚れているやらいないやら
何んでもなさそに ああ 伤ついた ああ 伤ついた
芥子の花


3.あなたの灯


山のむこうに またたく灯
あなたの灯
归っておいでと はるか远く
优しく うつむいた
わたしを 见守るように
ああ もう雪が降る
肩に发に はらはら
この指先の 冷たさは
别れた别れた あの日からの
哀しみか

ひとつふたつと 数えて甘えた
稚いあの顷
寒くはないかと 闻いてくれた
笑颜が 伤ついた
わたしの心に残る
あゝ もう雪が降る
街に屋根に はらはら
兄さんみたいな あの人に
ふたたびふたたび めぐり逢える
こともなく

あゝ もう雪が降る
肩に发に はらはら
消えそで消えない 灯を
ふりむきふりむき 白い夜道
ただひとり


4.男が泣くとき

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

裂けた心に 夜が来て
裂けた心に 风が吹く
逢いたい女人に 逢えぬとき
男は 男は泣けるのさ

背のびしてみる 星空に
背のびしてみた この指に
届かぬ梦が 欲しいとき
男は 男は泣けるのさ

母の便りに 叱られて
母の便りに はげまされ
过ぎゆく青春を 思うとき
男は 男は泣けるのさ

嘘を重ねて 强がって
嘘にすがった 寂しさを
何んでも ないよと笑うとき
男は 男は泣けるのさ

过ぎた过去の 伤あとに
过ぎたきれいな 想い出に
烟草の灰が 落ちるとき
男は 男は泣けるのさ


5.雾の出船


舍てていいのと くちびるかんで
肩を落とした 影ひとつ
ランプも暗い 止り木の
片すみに そっと名前をかいて泣く
流しのお兄さん
どうぞ止めてよ その呗は
あの人 好きだった 演歌节

どうせ待っても 归って来ない
船は男の 恋ごころ
ゆらゆらゆれる こぼれ灯に
里窗を そっと开ければ波の音
何んにも闻かないで
つらい恋でも 想い出にゃ
いいこと ばっかりが 残るのよ

夜雾がひくく はうような
波间から ぼうっとかすんで船が出る
流しのお兄さん
どこへ行くのよ あの船は
あの人 いるところ 北の果て


6.茑のからまるスナック

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

逃げたあなたのことを
わざと阳气に 话す
とても いい人だった
チョット ついてないだけよ
たそがれ 过ぎて行き
恋しさに火がつく
憎い 会いたい颜が
ゆれる にじむ 消える
茑のからまる スナック
淋しがりやの 淋しがりやの 吹きだまり

二つならんだ椅子に
一人腰かけ 呗う
どうせ いつものことよ
チョット ついてないだけね
真夜中 通り过ぎ
むなしさに火がつく
舍てた つもりの梦が
ゆれる にじむ 消える
青いレンガの スナック
淋しがりやの 淋しがりやの 吹きだまり


7.ふるさと


祭りも近いと 汽笛は呼ぶが
荒いざらしの Gパンひとつ
白い花咲く 故乡が
日暮りゃ恋しく なるばかり

小川のせせらぎ 归りの道で
妹ととりあった 赤い野苺
绿の谷间 なだらかに
仔马は集い 鸟はなく

あー 谁にも 故乡がある
故乡がある

お嫁にゆかずに あなたのことを
待っていますと 优しい便り
邻の村でも いまごろは
杏の花の まっさかり

赤いネオンの 空见上げれば
月の光が はるかに远い
风に吹かれりゃ しみじみと
想い出します 围炉里ばた

あー 谁にも 故乡がある
故乡がある


8.テールランプ

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

衿に泣きがおうずめ
夜更けの街角にたたずんだ
さよならと 手をあげかけて
ぱらつく小雨に 气がついた
あーあ 赤い赤い赤い 尾灯(テールランプ)
みるみるうるんで 远ざかる
バイバイバイバイ 气をつけて行ってね

风に吹かれてひとり
冷たいアパートに归るのよ
もしかして もどって来ると
はかない望みを 抱きながら
あーあ 二度と二度と二度と 逢えぬあなた
行きずりみたいな 恋だけど
バイバイバイバイ 忘れたくないのよ

あーあ 赤い赤い赤い 尾灯(テールランプ)
いまでも私の 眼の中で
バイバイバイバイ 淋しげにゆれている


9.道


枯叶の舞い散る道も 吹雪の道でも
望みひとつ抱いて 仆は步いてきた

どんなにつらい仕事も 冷たい他人にも
笑颜忘れないで 仆は生きている

ああ 故乡の あの绿 母の颜
ああ いまもなお やきついているけれど
泣くのは明日さ 男じゃないか

行方も知れない河や 夕阳の谷间を
长い影をふんで まっすぐに进む

ああ 男には 引きかえす 道はない
ああ 伤ついて くさむらに倒れても
かがやく朝日を めざしてゆく


10.夜空


あの娘 どこに居るのやら
星空の续く あの町あたりか
细い风の口笛が
恋の伤あとにしみる
アアアー あきらめた恋だから
なおさら 逢いたい 逢いたい
もう一度
夜は いつも 独りぼっち

あの娘 归っておいでと
流れ星に乘せ そっと呼んでみた
谁も答えはしないよ
白い花が散るばかり
アアアー とどかない梦だから
なおさら 淋しい 淋しい
この胸よ
夜空 远く 果てしない


11.狼のバラード


梦は舍てた 自分の手で
恋もないのさ 污れた胸には
友达は お前だけ 影法师
あー岩に吠え 森を走り
伤つきながら月の光に生きる男
その微笑の里侧
谁も知らない 狼の泪を──

过去は舍てた この刀で
故国もないのさ 孤独な俺には
道连れは お前だけ 影法师
あー恶を斩り 罪を憎み
伤つきながら夜の谷间に生きる男
その微笑の里侧
谁も知らない 狼の泪を──

あー谁が泣く 俺が死んでも
いま居るところいつも墓场さ风に流浪う
その微笑の里侧
谁も知らない 狼の泪を──


12.恋人

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

あなた たずねた窗辺にうつる
ふたり 肩よせあう影
そうよ あの彼女(ひと)は
あなた とうに切れたはずの 恋人
みじめさに くちびるかんで
雨の中 立ちつくす
扉をたたいても もうおそい
こんなつらい 恋の终り あるなんて

しろい カーテンかすかにゆれる
ふたり 抱きしめあう影
うでの 花束を
そっと 窗においたままで 归るの
さむざむと 冷えたこころに
なぜあつい この泪
想い出かぞえても もうむだね
こんなつらい 恋の终り あるなんて
こんなつらい 恋の终り あるなんて


13.海から来ました

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

亲は名もない 渔师です
故乡は かもめのとぶところ
いいことあるよと 诱われて
发にはまなす さしたまま
海から来ました
海から来ました
恋をしに

上の兄贵は ちょっとぐれ
妹十四で まだねんね
切り裂くみたいな さよならを
おいてきたのか 三月まえ
海から来ました
海から来ました
だまされに

あれは私を 呼んでいる
远く悲しい 波の音
振り向けないのよ どうしても
夜の小舟に 乘せられて
海から来ました
海から来ました
泣かされに


14.みれん


雨のうら街 ギターがツンと
みれん 爪びきゃ あの夜が恋し
泣いて 泣いて 泣かされた
つらい つらい 恋だけど
亲のない この私 抱いてくれた胸
ねんねんよ いい娘だと
抱いてくれたひと

北は札幌 いまごろ雪か
南 长崎 风吹く港
远い 远い うしろ影
どこで どこで 流れ旅
行く先は 探すなと それが置手纸
さよならも くれないで
逃げていったひと

窗を 窗を 哀しげに
ひっそり ひっそり たたく音
木枯らしか 想い出か いいえあのひとか
もういちど 逢いたいと
祈る恋ごころ


15.さよならを言う前に

作词:山口洋子
作曲:平尾昌晃

街のむこうへ
星が落ちて消えてゆく
今夜の别れの 泪のように
仆とあなたのいくつかの 出来ごとの
想い出の终りに 花を饰ろう
眼を闭じてみると あれが青春さ
伤つけあったことも 乐しんだことも
二人の人生には 大事なページ

小さなその手に
さよならを言う前に
もいちど言いたい 爱していると
くらい夜道さ 气をつけてお归りよ
见ていてあげよう この窗をあけて
星空の下で 君と一绪さ
别々の旅をしても 爱と言う糸で
むすばれている二人 いつでも逢える
いつでも逢える


16.どこへ归る


どこへ归る どこへ归る
追って走れば からみつく
しろい吹雪の いじわるさ
黑い小さな 点になり
消えた夜汽车の 汽笛の音
结ばれないのが 初恋と
发を优しく なでられた
指のぬくもり あの声も
木枯らしになって
木枯らしになって のこるだけ

うしろふりむきゃ 灯がひとつ
雪の卡に うるんでる
かじかむ两手を くちびるに
そっとおしあて 泣くばかり
好きだと言いたい もう一度
あつい想いを 打ちあけて
いつかみたいに 抱かれたい
たとえ谁かの
たとえ谁かの あなたでも

木枯らしみたいな 恋だった
女ごころを 吹きぬけて
たったひとつの 想い出を
连れてゆくのね
连れてゆくのね さよならと
どこへ归る どこへ归る


17.港・ひとり呗


港の灯りが 目にしみる
泪もいつかは 干くだろ
ねぐらはあるのか 夕烧けカモメ
どうせ おいらもひとりもの
せめて弹こうか 恋呗を
あいつのギターで
ぼろろん ポロポロ 港のひとり呗

生きてくことの しあわせは
谁かを信じて步くこと
あいつによく似た浮き灯台よ
谁に远虑がいるものか
こころ决めたら まっしぐら
想い出ふり舍て
ぽろろん ポロポロ 波间に灯が摇れる

星を枕に 醉いどれ小舟
めぐり逢えたか いい奴に
こころ决めたら まっしぐら
泪はいらない
ぽろろん ポロポロ 夜风が肩を抱く


18.别れの钟の音


もう何も
言わなくてもいいの
あの钟が鸣り终ったら
もうあなた
引きとめになくてもいいの
この道をいつかのように
わたし独りで归るかえる
アデューアディオスグッドバイと
别れの言叶はあるけれど
あなたの小指
血のにじむほどかんだ
それが私のさよなら
幸せはほんの少しでいいの
想い出あるなら

もう何も
言わなくてもいいの
あの钟のせめて最后を
わたしに闻かずに归るかえる
アデューアディオスグッドバイと
别れの钟は鸣るけれど
あなたの肩に
颊すりよせて泣いた
それが私のさよなら
幸せはほんの少しでいいの
想い出消えない