17.木津の流れ桥
作词:もず唱平
作曲:浜圭介
葭切(よしきり)さわぐ朝まだき
生まれ在所を振りかえり
なんで今更あの娘(こ)を想う
赦しておくれと男が泣いた
こゝは泪の舍てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ桥
十方暮れの秋の宵
祭囃子をきゝながら
明日嫁ぐという日になって
五年も待ったと女が泣いた
こゝは泪の舍てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ桥
团平船(だんぺいぶね)に乘せられて
昨夜(ゆうべ) 归って来た佛
花を手向(たむ)ける后家さえ持てず
不悯じゃないかとすゝきが泣いた
こゝは泪の舍てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ桥
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