31.优しい歌が歌えない

作词:Noriyuki Makihara
作曲:Noriyuki Makihara

抱えた苦しみは谁のせいと
人をひどく责める的はずれを
何度も何度も缲りかえして
苦しみは前より增えるばかり

同じページを卷りすぎた
本のように日々はすり切れて
自分の中を见る以外に
もう术はなくなってしまってた

そこで仆は确かに见たんだ
总てを人のせいにして
だれでも平气で伤つけるような
もうひとりの自分が
こころの中で暴れながら
仆をぼろぼろにするのを

はじめてのぞいた心の中は
见たこともない暗闇で
仆はとても怖くなって
何度も足がすくんだ

夏に间に合うように木の叶は
日阴を作ろうと大きくなり
木の叶昙る小さな阴を
愚か者にも分けてくれる

责めるつもりなど无いというように
叶音の歌を歌ってくれる
人に生まれたはずの仆は优しい
歌の一つもうたえない

たとえ何か出来なくたっていい
せめてこれから生きるときに
同じような事を缲り返して
谁かをまた伤つけぬよう
こころの中をどんなときも
见つめられる强い自分になりたい

はじめてのぞいた心の中が
あんな闇に包まれていたのは
自分をかばう仆の手が
光を遮っていたからだ

この气持ちさえ身胜手な
想いと今は解るけど
本当にすまないことをしたと
今すぐ谢りに行きたい

木の叶昙る背中を押すように
突然强い风が吹いて
立ち上がると仆の行く
5月の道が光っていた

优しい歌が仆にも
歌えそうだ